失敗しない業者選びについて
リフォーム工事には、壁紙の張替え程度の工事から大規模な増改築までさまざまです。
リフォーム業者も古くからある工務店から新規に参入してきたリフォーム専門店まで含めると多種多様です。
当然のようにリフォーム業者にも専門としている工事から得意不得意があります。希望するリフォームの内容や規模に合わせて、その分野の得意な業者を選ぶようにしましょう。
またよく広告などでは、「リフォームのことなら全てお任せください」などとリフォーム全般を謳っている業者がありますが、それをそのまま鵜呑みにすることは禁物です。
看板だけで実体を伴わない業者も少なからずありますので、業者選びはとても重要です。
それでは実例をもとに業者選びのポイントをご説明しましょう!
業者選びのよくある失敗例
CASE1:評判のいいリフォーム会社を選んだのに…
リフォームのきっかけ
あこがれのマイホームを建ててから早15年。
そろそろ水まわりをどうにかしたいなぁ、と思い始めていました。
娘が成長し、一緒にキッチンに立つようになり、作業台の高さやスペースの狭さが気になってきたので思い切ってオシャレなキッチンにリフォームすることを決心しました!
実際にとった行動
ご近所さんに話を聞いてまわったところ、「安くて評判」のリフォーム業者さんのお話を聞くことに。
見積もりは思っていたより安いし、リフォーム業者の社長もとてもいい人。
これなら大丈夫と思い、即契約!
リフォームの結果は?
既製品のキッチンセットを勧められただけで、自分の希望とは程遠く…、内装もサンプルから選んでくださいと言われただけ。
結果、こだわりのオシャレなキッチンにしたかったのに、新しくてキレイなだけの平凡なキッチンに…。
安いわけだ…。
ポイント解説!
まず見積もりの段階で、ご自分のやりたいことが全て含まれている価格なのかどうかをしっかりと確認しましょう。
その上で、リフォーム業者の技術・費用・アフターサービス・デザイン・経験などのバランスがご自分の求めるものと合っているかどうかを見極める事が大事です。
一社だけではなく、まず何社かにご相談をされて、いい感触があった業者数社に見積もりをお願いしましょう。
CASE2:大手だから大丈夫だと安心していたのに…
リフォームのきっかけ
主人の両親が年老いてきて二人だけの生活では心配になってきたので、我が家で同居をすることになりました。
二人ともまだまだ自分のことは自分でできるくらい元気ですが、我が家には手すりはないし、床は段差だらけ…。
孫が遊びにくるときにもちょうどいいので我が家もついにバリアフリー化することにしました!
実際にとった行動
どんな業者を選んでいいのか正直分からなかったし、忙しくて調べる時間もあまりなかったので、CMや広告などでよく見る超大手の業者にお願いすることに。
どこに頼んでもそんなに変わらないだろうし、大手ならしっかりとした仕事をしてくれるだろうと安心しきっていたのですが…。
リフォームの結果は?
見積もり明細に不要なものがたくさん入っているので「これは必要ないです」と言ったら、「ちゃんと後で値引きしますから」とあいまいな表現でかわされました。
結局、口約束なのでうやむやにされ、あまり必要のなかった箇所まで工事され代金も請求されてしまいました。
ポイント解説!
大手の業者には、それぞれの工程ごとに別々の担当者がいて、1案件1担当というわけにはいかないこともよくあります。
そしてその全ての担当者が良心的で親身に相談に乗ってくれるとは限りません。
問い合わせのときは親切だったのに工事に入るとあまり顔も出してくれない、なんてこともあるようです。
不安を感じたらそのときに、担当者をかえてもらう勇気も時には必要です。
CASE3:ポストに激安のチラシが!飛びついて契約したら…
リフォームのきっかけ
ある日ポストに「洗面化粧台がなんと50%OFF!」のチラシが…。
我が家の洗面化粧台は少し古くてカビも目立つし、年頃の娘や息子のためにシャワーノズルがあったらいいなと思っていたところだったので、思わず50%OFFに飛びついてしまいました。
実際にとった行動
チラシの業者に電話をして来てもらい、確認すると、確かに洗面化粧台が50%OFFの価格。話もそこそこに即契約!
今思えば、価格がとても安かったので、特に製品の内容にこだわらず打合せもあまりちゃんとしなかったのがいけなかったんです。
リフォームの結果は?
実際に工事が終わってみると、製品は数年前の旧型のものでした。在庫処分のセールような感じでしょうか。
また、50%OFFだったのは製品代だけで、工事費は別途でした。しかも、比べたわけではないですが、工事費も相場よりかなり高かったような感じです。
ポイント解説!
折込広告チラシなどは情報源としてはとても便利なツールです。他社と見比べるときなどには役立つことでしょう。
ただ、小さな文字は見落としがちですが、重要なことが書かれていることがよくあります。「いい!」と思うものがあったときにはまず注意事項をよく読み、業者にお問い合わせ・ご相談をしましょう。
チラシだけで契約してしまうのはあまりに早計です。